日本の家計簿【スタッフブログ】
こんにちは 秋吉公認会計士事務所 西です。
2019年10月1日から消費税が10%になりましたね。
増税にめげず、気持ちよく納税できるよう、今回増えた消費税やその他の税金は一体全部でどれくらいの金額が集まっていてどのように使われているのか改めて確認したいと思います。
まずは、こちらをご覧ください。
財務省HP「令和元年度一般会計歳出・歳入の構成」
円グラフ左側(青い方)が、日本の「1年間の支出(歳出)」で
円グラフ右側(赤い方)が、日本の「1年間の収入(歳入)」です。
どちらも約100兆円です。
支出(歳出)100兆円のうち、
・「国債費」が24兆円 となっています。
同様に、収入(歳入)100兆円のうち、
・「税収」が62兆円、
・「公債金」が33兆円 となっています。
次に、こちらをご覧ください。
財務省HP「公債残高の累積」
これは、国の借金残高(国債・地方債など)がいくらで推移しているか、のグラフです。
令和元年度末の普通国債残高は約900兆円になる、と見込まれています。
「日本は借金が多いとか、基礎的財政収支が赤字とかってよく聞くけど…
金額が大きすぎて、ピンとこないわ」
という気持ちになりますよね。
そこで…
「日本」をひとつの「家族(一般的なサラリーマンのパパがいる家族)」に置き換えてみました。
【収支】
パパのお給料が手取りで年間620万円 …(収入:税収62兆円)
お給料以外の細々収入が年間50万円 …(収入:その他5兆円)
一家の年間の生活費が年間1,000万円かかっているので、 …(支出:総額100兆円)
足りない生活費330万円を毎年借金しています。 …(支出:公債費33兆円)
なお、生活費1,000万円のうち、
240万円は借金返済に充てています。…(支出:国債費24兆円)
【借金】
現在、この家族には、9,000万円の借金があります。 …(公債残高:900兆円)
返済が追い付かないうえに、毎年借り続けているので、
残高は増える一方です。
…こわいですね。
生活費(財政支出)の見直しは急務にもかかわらず、
足元の低金利を追い風に、「よし!予算の増額チャンスだ!」
と議員さんたちは意気込み、各省庁の2020年度予算の概算要求は、
過去最大の約105兆円に拡大しています。
さらには、財政健全化のために増税したのに、
基礎的財政収支の黒字化目標は、5年先の25年度に先送りされました。
ちなみに、今回の消費増税で、消費税収入は年間5.6兆円増えるようです。
そのうち、幼児教育・保育の無償化などの給付の拡充に2.8兆円を充てます。
(パパの収入が年間56万円増えて、幼稚園代に年間28万円。
家計はまだまだ苦しい上に、9,000万円の借金は減りそうにないですね。)
家計のルール(財政規律)を今一度見直すことで、
私たちやお客様が頑張って働いて納める税金を、
家族(日本)のために有意義に使ってほしいものです。
スタッフブログは毎週水曜日10時に更新していきます!
次回の担当は吉田です。
お楽しみに!