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経営相談 ①家具製造業 目的と手段を勘違い

(相談者)現在、売上18000万円 人員 正社員8人 パート6名です。4年前、大手ホームセンターと契約でき、工場も増設し、売上を伸ばしてきましたが、利益がでません。3期前は 6百万円の赤字、今期はとんとんです。工場増設時の借入金返済もあり、資金繰りはとても厳しいです。どうしてでしょうか。 

(私)工場を増設し、売上を伸ばしたのに赤字なんですね。

(相談者)そうなんです。

(私)実は 御社の労働者一人当たり生産性(付加価値)を過去5年分析した資料があります。

5年前は750万円 4年前は670万円 3年前は630万円 2年前は610万円 1年前は590万円

ホームセンターからの受注シェアが高くなるに従って 生産性が落ちています。

(相談者)売上を増やせば、利益ができる思ってたんですが。ホームセンターの受注分が単価が安く、そこが原因ではないかと薄々思ってました。

(私)製造業では 労働生産性を上げていくことが収益改善のポイントです。工場のラインを増設するのも、受注増やすのも労働生産性を上げるために手段にすぎません。

(相談者)そういえば、工場増設したため、資材の保管場所がなくなり 生産が大変になったと工場長が言ってました。 なるほど、勘違いに気づきました。労働生産性を上げることを目的に受注体制や生産体制を考えてみます。

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